• 教授ご挨拶
  • 活動の目的
  • 活動の内容
  • 研究開発チーム
  • 活動実績
  • 成果物
  • 業績
  • お知らせ
  • プレスリリース
  • 会員専用ページ
  • リンク
  • お問い合せ
プロジェクトENGINE 事務局について

〒565-0871
大阪府吹田市山田丘2-2
最先端医療イノベーション
センター棟0912
TEL:06-6210-8420
FAX:06-6210-8424

TOP > 教授ご挨拶

教授ご挨拶

-産学連携による次世代超低侵襲内視鏡治療関連機器の共同開発-

特任教授
中島 清一
大阪大学国際医工情報センター
次世代内視鏡治療学共同研究部門


 消化器疾患に対する内視鏡治療は、体表に大きなキズをつける従来の開腹手術に比して、身体へのストレスの少ない「低侵襲治療法」です。現行の内視鏡治療は、口や肛門等から胃や腸等(管腔)に軟性内視鏡を挿入して行う「消化器内視鏡治療」(内科系)と、体表に設けたキズ(小孔)から腹腔内に硬性内視鏡を挿入して行う「腹腔鏡手術」(外科系)とに大別されます。両者はこれまで独自の技術体系として進化してきたため、使用する機器だけでなく、その使用方法までが大きく異なってきました。

 これら二つの内視鏡治療の「違い」は、2004年米国で発表された「経管腔的内視鏡手術」(Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery: NOTES)という新しいコンセプトを契機に、改めて注目されています。NOTESでは、口や肛門等から管腔内に挿入した軟性内視鏡(内科系)を、管腔壁にあけた小さな切開孔を通して腹腔内(外科系)まで進めて治療を行います。このように内科系と外科系の境界領域にあるNOTESは、理論的には体表にキズをつけずに腹腔内の治療を行えることから、登場当初は「夢の超低侵襲手術」との期待をもって迎えられました。我々大阪大学も早くからNOTESの臨床応用をめざして研究に取り組み、2008年には世界に先駆けてNOTESによる胃腫瘍切除術の臨床応用に成功しています。しかしながらその後の研究が進むにつれ、現行の内視鏡と治療機器を用いたNOTESには当初想定した以上に多くの技術的課題が存在することが明らかとなり、その臨床応用は当初期待されたようには進んでいないのが現状です。

 NOTESが直面する課題の多くは、前述の二つの内視鏡治療の「違い」に起因するのです。狭い管腔内での使用を前提に開発された現行の軟性内視鏡・機器は、より広く複雑なスペースである腹腔での使用には適しません。一方、硬性機器である現行の腹腔鏡機器は、軟らかく長い内視鏡のもとでは使用できません。NOTESを含む「次世代内視鏡治療」の本格的な実用化には、現行機器の限界を熟知する研究者と、高度なものづくり基盤技術を有する国内企業との緊密な連携による、内科系・外科系内視鏡を「統合」した全く新しい医療機器の開発が不可欠なのです。

 大阪大学は、NOTESの臨床導入と並行して、複数の国内企業と研究複合体「プロジェクトENGINE」を組織し、新規医療機器の共同開発に着手しました。ENGINEとは、”Endeavor for Next Generation of INterventional Endoscopy”の頭文字をとったもので、「次世代内視鏡治療の実現へ向け、産学が密に連携していこう」という気持ちを込めて命名しました。プロジェクトは、正式な活動開始から5年あまりで8件の実証事業を経済産業省より委託され、上市4製品、薬事申請準備3製品、関連知財24件、と着実な成果を挙げつつあります。

 大阪大学次世代内視鏡治療学共同研究部門は、これまでのプロジェクトENGINEの活動をさらに発展させるべく、2012年10月に大阪大学が国内企業の協力を得て臨床医工学融合研究教育センターに開講しました。本講座では、次世代内視鏡治療実現のための革新的、先進的な医療機器の研究開発を強力に推進していくともに、それら先進的医療機器を現行の内視鏡治療に転用(スピン・オフ)することにより、技術的難度の高い現在の内視鏡手技の標準化とさらなる普及(均てん化)をめざします。加えて、これまで臨床医工学融合研究教育センターに集積されてきた革新的な新材料・加工技術と、医工融合領域で活躍する優れた人材陣を最大限に活用することにより、臨床医工学・情報科学融合領域の確立を推進していきます。

 世界的不況が長期化・深刻化するなかで、高い技術水準を誇る日本企業の多くがその実力を発揮できずにいます。我々は、厳しい状況、激しい競争のなかでも、未来の医療にチャレンジする医師達と、誇り高い技術者、職人さん達の熱い想いを結集すれば、近い将来、日本から世界に通用する医療機器を送り出し、日本の研究者や企業の底力をアピールすることができると信じております。我々の活動にどうぞご期待ください。

中島 清一 (なかじま きよかず)
Kiyokazu Nakajima, MD, PhD, FACS
Professor and Principal Investigator

大阪大学国際医工情報センター
次世代内視鏡治療学共同研究部門(プロジェクトENGINE)

Division of Next Generation Endoscopic Intervention(Project ENGINE)
Global Center for Medical Engineering and Informatics, Osaka University, Osaka, Japan

大阪大学大学院医学系研究科 外科系臨床医学専攻 外科学講座 消化器外科学(兼任)

Department of Surgery, Osaka University Graduate School of Medicine, Osaka, Japan

[略歴]
1992年
大阪大学医学部医学科 卒業
1999年
大阪大学大学院医学研究科 外科系専攻 博士課程 修了(医学博士)
2001年
米国Cornell大学 外科 主任研究員
2002年
New York - Presbyterian病院 低侵襲手術センター インストラクター
2004年
労働者健康福祉機構 大阪労災病院 外科 医長
2006年
大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座 消化器外科学 助教
2010年
大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座 消化器外科学 講師(学部内)
2012年
大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座 消化器外科学 講師
2012年
大阪大学国際医工情報センター
次世代内視鏡治療学共同研究部門 特任教授
 
大阪大学大学院医学系研究科 外科系臨床医学専攻
外科学講座 消化器外科学 兼任教授
現在に至る
[所属学会]
日本外科学会
認定医、専門医、指導医
日本消化器外科学会
評議員、専門医、指導医、消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会
評議員、技術認定医、医工学連携委員会委員
日本がん治療認定医機構
がん治療認定医
日本消化器病学会
専門医
米国外科学会
正会員(FACS)
米国内視鏡外科学会
正会員
欧州内視鏡外科学会
正会員, Technology Committee member
他、日本胃癌学会、日本食道学会、日本大腸肛門病学会、日本臨床外科学会、日本消化器内視鏡学会、日本小児外科学会、J-CASE(世話人、臨床研究計画評価委員)、単孔式内視鏡手術研究会(世話人)、LECS研究会(世話人)、近畿外科学会(評議員)、近畿内視鏡外科研究会(世話人)、日本コンピュータ外科学会、日本医療機器学会、GS1ヘルスケアジャパン協議会 等
[専門領域]
1.消化器外科学、2.低侵襲外科学、3.消化管機能性疾患と消化管運動生理学、4.炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)の臨床、5.消化器腫瘍学、特に消化管間葉系腫瘍の臨床、6.Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery(NOTES)など超低侵襲内視鏡治療法および関連治療機器の開発、7.外科教育、特に効果的な内視鏡手術トレーニング法の開発、8.医工融合領域の開発人材に求められるスキル・セットの同定およびその評価システム、9.国産医療機器の開発に資する人材の育成、10.医療機器の国際展開
[業績]2017年4月31日現在
学術論文:
英文主著論文 37本(うち原著論文 20本)
和文主著論文 50本
英文著書 7本(編者 1冊、分担執筆 6篇)
和文教科書 19本(監訳および編集)
学会発表:
筆頭演者 329件(国内 233件、海外 96件)
知的財産:
特許



意匠

商標

出願総件数 99件(みなし取り下げ基礎出願、PCT出願、放棄等含む)
           (うち9件がJST外国出願支援制度の対象)
出願申請中件数 45件(24パテントファミリー)
登録件数 15件(US:1件、CN:2件、JP:12件)
出願総件数14件
登録件数14件
出願総件数2件
登録件数2件
受賞歴:
MEDTEC Japan 第2回MEDTECイノベーション大賞
第5回ものづくり日本大賞 特別賞
りそな中小企業振興財団 第26回中小企業優秀新技術・新製品賞 産学官連携特別賞
大阪大学総長表彰
米国DDW Crystal Award
競争的資金獲得状況:

経済産業省委託事業 8件
文部科学省科研費 3件
文部科学省補助金 1件
厚生労働省研究費 1件
厚生労働省補助金 1件
日本学術振興会交流事業 1件
中小企業庁補助金 5件
民間助成金 19件
海外助成金 2件