国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 補助事業

優れた医療機器の創出に係る産業振興拠点強化事業

補助事業代表者 ご挨拶

補助事業代表者 特任教授 中島清一

特任教授 中島 清一 大阪大学医学部附属病院 消化器外科
大阪大学大学院医学系研究科 次世代内視鏡治療学共同研究講座

医療機器は、診断から治療にいたるすべての段階で、なくてはならない存在です。しかし我が国では、依然として医療機器の大半を海外に依存しており、大幅な輸入超過が続いています。「優れた医療機器の創出に係る産業振興拠点強化事業」は、国際競争力を備えた国産医療機器の開発を支援するための環境整備・体制構築、そしてそれに携わる人材の育成を目的とする、日本医療研究開発機構(AMED)の補助事業です。

本プログラムでは、企業人材に加え、医療従事者自身も「開発人材」として必要な視点と実践力を養うべきだと考え、前年度より医療従事者が主体的に学び、開発に参画できる場の提供に取り組んできました。今年度はさらに、大阪大学内の他部局・他施設との協働を通じて、より多角的かつ実践的な学びの機会を拡充しています。企業関係者と医療従事者がそれぞれの立場や経験を持ち寄り、互いに学び合い、意見を交わしながら共に成長できる、双方向型の育成環境を構築し、産学・医工の境界を越えた活発な交流を促し、異なる専門性を融合した「融合人材」の育成をめざします。

プログラムのご紹介大阪大学プログラムは5つで構成されています。

01座学

eラーニング(オンデマンド配信)では、企業側が主として基礎的な医学知識(解剖や用語等)や医療現場の現状を学びます。
対面式セミナーでは、企業側、医療側双方が、医療機器ビジネスの総論、各論を学びます。

02臨床実習

企業側を対象とした、本学医学部附属病院の実臨床部門(病院外来、検査室、病棟、手術室等)の視察、実習です。3日間にわたって実際の臨床活動の現場をじっくり観察し、企業人材みずからがニーズを発見できる機会を提供します。参加者が実習で見いだしたニーズは、のちの検討会でドクターらと詳しく検討します。

03ハンズオン・ラボ

手術室と同等の環境で、大型生体動物(ブタ)を使って参加者自身も実際の機器や器具に触れることで、自らの視点で現場のニーズを見いだすという、ユニークな実習機会です。実際に手術着を着用し、手術チームの一員として手技を間近で観察することができます。臨床実習では困難なよりリアルな現場体験ができます。

04ニーズ検討会

座学や臨床実習、ハンズオン・ラボを通して、参加者が自ら見い出したニーズ、アイデアを持ち寄り、ドクターとともにじっくり検討するワークショップ形式の検討会です。

最新のファシリテーション理論を駆使して、アイデアの発散と集約化を行います。プレゼンのスキルアップにも!

05開発相談

弊学プログラム参加者を対象に、臨床ニーズ・市場規模把握、既存製品の改良・改善、製品コンセプト、製品の性能評価方法、治験、事業戦略、知財戦略、薬事戦略、販売戦略等、プロセスごとの相談に応じます。

オンライン相談にも取り組んでおります。

参加費は原則無料です。ただしプログラム内容によっては一部実費負担をお願いすることがあります。

実習には参加希望者が集中します。応募者多数の場合は、「企業選定委員会※」にて検討します。
※「企業選定委員会」は、近畿経済産業局、大阪商工会議所、東大阪市、三井住友銀行、ものづくり企業の代表者を委員としています。

実習に参加を希望される方は、全プログラム(座学、ニーズ検討会、交流シンポジウム)への参加が必須となります。
詳細は事務局(project_engine@me.com)へご連絡ください。

eラーニング・ライブラリ

「実習」参加前に必要な知識をインターネットで学習できるeラーニングコンテンツです。
コンテンツのご利用にはユーザー登録(無料)が必要です。
登録後、ログインしてご利用ください。
一部コンテンツにYouTube側より制限がかかっているため、原則として、YouTubeアカウントを取得の上、視聴ください。
なお、YouTube上で視聴されたコンテンツについては、「修了」マークが表示されません。

主な内容

医療機器の開発
医療機器と医薬品の違い
医療機器開発の流れ
産学連携による医療機器開発(前半)
産学連携による医療機器開発(後半)
医療機器開発人材の育成(前半)
医療機器開発人材の育成(後半)
医療機器開発の現場における知財の取り扱いについて
プロトタイピング
腹腔鏡の説明
軟性内視鏡の説明
電気エネルギーを使った機器

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アクセス情報

空港

大阪空港(伊丹)から

●大阪モノレール「阪大病院前」下車 徒歩約5分

関西国際空港から

●JR「大阪」下車→(乗換)地下鉄御堂筋線「千里中央」下車→(乗換)大阪モノレール「阪大病院前」下車 徒歩約5分
●南海本線「難波」下車→(乗換)地下鉄御堂筋線「千里中央」下車→(乗換)大阪モノレール「阪大病院前」下車 徒歩約5分
●リムジンバス「大阪駅」下車→(乗換)地下鉄御堂筋線「千里中央」下車→(乗換)大阪モノレール「阪大病院前」下車 徒歩約5分

電車

●大阪モノレール「阪大病院前」下車 徒歩約5分
●阪急千里線「北千里」下車 徒歩約20分

バス

阪急バス

●千里中央発「阪大本部前行」または「茨木美穂ヶ丘行」乗車
●北千里発「阪大病院線」乗車 ※千里中央発、北千里経由もあります。

近鉄バス

●阪急茨木駅発「阪大本部前行」(JR茨木駅経由)乗車
いずれのバスも「阪大医学部前」「阪大医学部病院前」下車 徒歩約5分

プログラムへのお申込み

お申し込み

プログラムへの参加お申し込みは下記リンク先のフォームからお送りください。
締切:2025年8月29日(金)

参加申し込みフォームはこちら

お問い合わせ窓口

大阪大学 次世代内視鏡治療学 担当:中尾

大阪大学大学院医学系研究科
次世代内視鏡治療学共同研究講座(プロジェクトENGINE)
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-3
大阪大学 生命システム棟8階802
TEL:06-6105-5250
E-MAIL:project_engine@me.com